Coffee Days

コロンビアスプレモの味と特徴ハイ・シティの実飲レビューと選び方

コロンビアスプレモで感じたオレンジやスパイス、はちみつの香味を表すイメージ

コロンビアスプレモは、豆の大きさを基準に選別されたコロンビア産のコーヒーです。私が飲んだ豆では、ハイは爽やかな柑橘の酸味と軽い飲み口、シティはほどよい柑橘の酸味に甘いスパイスの香りとコクが重なる味わいでした。

今回は珈琲問屋のコロンビアスプレモを、ハイとシティの2つの焙煎度で飲みました。通常の味は、どちらもカッピングで確かめています。スプレモの意味と、私が感じた香りや口当たり、後味の違いから、好みに合う焼き方を考えてみましょう。

コロンビアスプレモとは?豆の特徴と今回飲んだ商品

「スプレモ」は、コーヒー豆の大きさによる選別に関係する規格名です。FNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)のサイズ別の分類では、スプレモを複数のスクリーンサイズに分けて紹介しています。スクリーンは、生豆をふるいで選別するときの大きさの基準です。

ふるいの番号が大きいほど穴が大きくなり、そこに残る豆も大きくなります。FNCが紹介するスプレモ16・17・18を例に、豆の分け方を図で確かめてみましょう。

BEAN SIZE

スプレモはサイズの名前。

ふるいにかけると、大きい豆が上に残ります。番号も切り替えてみてください。

生豆を大きさで選別する仕組み 17のふるいで、穴より大きい豆が上に残り、小さい豆が下に落ちる模式図。

上に残る:穴より大きい豆下に落ちる:穴より小さい豆

17のふるいに残る豆を基準にした区分が、FNCの「スプレモ17」です。

豆の形・数は説明用です。実際の規格には小さい豆の混入許容も定められています。出典:FNCのサイズ別分類。

サイズが分かったら、実際に飲んだ味を見てみましょう。

今回飲んだ珈琲問屋の商品は、ウォッシュド精製のコロンビアスプレモ。基本仕様は次の通りです。

項目内容
生産国コロンビア
精製ウォッシュド
規格Excelso Supremo
スクリーン17+
購入店珈琲問屋

仕様は珈琲問屋の公式商品ページの表示をもとにしています。この豆をハイとシティで飲んで感じた味の違いを、具体的に見ていきましょう。

コロンビアスプレモの味は?ハイとシティを比較

ハイローストとシティローストの味と香りの強さを、図と表で比べます。

TASTE PROFILE

強さの輪郭を、重ねて見る。

コロンビアスプレモのハイとシティの味の強さ5点満点の強さ。中心0、外周5。ハイは実線と丸、シティは破線とひし形。直後の表に2焙煎の全10点の数値があります。135酸味苦み甘みコク香り
● 実線:ハイ◆ 破線:シティ

中心が0、外周が5。私が感じた味と香りの強さを表しています。

2つの実飲記録を重ねて表示。

項目ハイシティ
酸味43
苦み34
甘み33
コク34
香り33

数値は、カッピングで私が感じた味と香りの強さを5点満点で示しています。

酸味はハイが4、シティが3でした。ハイは柑橘らしい爽やかな酸味をはっきりと感じられます。苦みとコクはシティが4、ハイが3で、シティのほうがしっかりとしたコクを感じられます。シティの苦みは数値では4ですが、飲んだ印象はマイルドで飲みやすいものでした。

甘みと香りはどちらも3ですが、香味の印象は異なりました。ハイはシトラスや花の香りとオレンジの甘酸っぱさ、シティはスパイスの香りとはちみつのような後味が印象的です。それぞれの個性を詳しく見ていきましょう。

ハイの味わい:柑橘の酸味と軽い飲み口

コロンビアスプレモのハイ焙煎豆
コロンビアスプレモ・ハイ

ハイローストは、爽やかなシトラス感とオレンジのような甘酸っぱさが魅力です。

カップに鼻を近づけると、シトラスと花を思わせる華やかなアロマが心地よく立ち上ります。口に含むと、素晴らしく爽やかなシトラス感とオレンジのような甘酸っぱさが一気に広がります。さらに味わっていくと、オレンジピールをかじったときのような心地よい甘苦さが絶妙に重なり、単なる酸味だけで終わらない奥行きを感じさせます。

口当たりはジューシーで、飲み口も軽やか。柑橘の甘酸っぱさとオレンジピールのような甘苦さを、軽い口当たりで楽しみたい方に向いています。

シティの味わい:甘いスパイスの香りとコク

シティローストは、ほどよい酸味に豊かな香りとコクが重なり合った、とてもバランスの良い仕上がりです。

クローブやシナモンのような甘いスパイスの香りが漂います。口に含むと苦みはマイルドで、その奥にオレンジやシトラスを思わせるほどよい酸味が感じられます。

後味には、鼻へ抜けるスパイスの香りとはちみつのような甘み。口当たりはクリーンでスムースです。柑橘の酸味をほどよく楽しみながら、コクと甘いスパイスの余韻も味わいたいときに選びたい焙煎度です。

酸味・コクの好みから焙煎を選ぶ

柑橘の酸味をはっきり楽しむならハイ、酸味を少し抑えてコクも楽しむならシティが選ぶ手がかりになります。カッピングで感じた酸味の強さはハイが4、シティが3でした。

私には、爽やかなシトラス感とジューシーな飲み口のあるハイのほうが、この豆の良さが出ていると感じられました。果実の甘酸っぱさを楽しみたいときは、ハイを選びたいです。

シティにもほどよい柑橘の酸味があり、マイルドに感じた苦みとコクが重なります。花やシトラスよりも、クローブやシナモンの香りとはちみつのような後味に惹かれるなら、シティが合いそうです。

エスプレッソ・ラテに合う?ハイで感じた違い

ハイローストの豆を使って、エスプレッソとカフェラテも淹れてみました。

エスプレッソでは、オレンジを皮ごと丸かじりしたようなジューシーさを感じました。ハイの柑橘の印象は、エスプレッソでも楽しめます。

一方、ラテでは少し個性がぼやけた印象になりました。ハイのジューシーな果実感を楽しむなら、私はミルクを加えずに味わいたいです。

コロンビアスプレモを買うときに確認したいこと

購入するときは、商品名に加えて精製方法・規格・焼き方を確認すると、ここまでの味の印象を豆選びに生かせます。

今回試したハイやシティは、珈琲問屋のコロンビアスプレモ公式ページで焼き方を指定できます。爽やかな柑橘と軽い飲み口を選ぶか、スパイスの香りとコクを選ぶかを考えながら、現在の取り扱い状況を確認してみてください。

商品説明にある「ウォッシュド」がどんな工程か気になった方は、コーヒーの精製方法の解説もあわせて参考にしてください。

この記事を書いた人

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元バリスタ・ホームバリスタ

複数のカフェ・喫茶店で働いた元バリスタ。社内バリスタコンテストへの出場、自宅でのカフェ開業、海外のカフェ巡りやSCAJへの参加を経験。いまは自宅でハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレス、エスプレッソを楽しみながら、豆の味や一杯の背景を探っています。

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