Coffee Days

ウガンダ アフリカンムーン ドンキーの味と特徴ハイ・シティの実飲レビュー

ウガンダ アフリカンムーン ドンキーで感じた果実とキャラメルの香味を表すイメージ

アフリカンムーンは、ウガンダ西部ルウェンゾリ山東麓で作られるアラビカコーヒーの銘柄です。今回飲んだ珈琲問屋の「ウガンダ アフリカンムーン ドンキー」はナチュラル精製。ハイとシティの2つの焙煎度で飲み比べました。

ストロベリーチョコの甘みとプラムやタマリンドの爽やかな酸味、鼻先に抜ける香りを楽しむならハイ。カシスリキュールのような深いベリー感と、舌の奥に長く残る甘い余韻を味わいたいならシティ。どちらも口あたりは軽く、ラテではミルクキャラメルを思わせるコクと甘みを楽しめました。

アフリカンムーンとは?「月の山」とドンキーの意味

アフリカンムーンの名前はルウェンゾリ「月の山」を照らす月の光に由来。ウガンダは生産国、ドンキーは収穫した実を運ぶロバ

アフリカンムーンは、産地の山と月に由来するブランド名です。珈琲問屋は、ルウェンゾリを「月の山」と紹介し、雪の頂を照らす月の光にたとえて名付けられたと説明しています。

「ドンキー」はロバのこと。生豆本舗の説明では、この産地には車が通れる道がなく、収穫した実を運ぶためにロバの力を借りています。

今回の豆は、コーヒーチェリーを果肉ごと乾燥させるナチュラル精製です。飲んでみると、ハイとシティのどちらにもベリーやワインを思わせる果実感がありました。

ハイとシティの味を比較

通常の香り・味・口あたりは、どちらもカッピングで比べました。ハイは明るい果実の酸味と鼻に抜ける香り、シティは穏やかな酸味と深いベリー感、長い甘い余韻が印象的です。

TASTE PROFILE

強さの輪郭を、重ねて見る。

ウガンダ アフリカンムーン ドンキーのハイとシティの味の強さ5点満点の強さ。中心0、外周5。ハイは実線と丸、シティは破線とひし形。全10点の数値は直後の表にあります。135酸味苦み甘みコク香り
● 実線:ハイ◆ 破線:シティ

5点満点で感じた味・香りの強さ。中心が0、外周が5です。

2つの実飲記録を重ねて表示。

項目ハイシティ
酸味42
苦み34
甘み44
コク44
香り53

甘みとコクはどちらも4。それでも、口あたりは軽やかでした。味の豊かさと飲み口の軽さが、一緒に楽しめる豆です。

ハイは酸味4・香り5で、爽やかな果実の酸味と鼻先に残る香りが印象に残りました。シティは酸味2・苦み4。酸味が穏やかで、深いベリー感と長く続く甘い余韻を楽しめました。

ハイ:ストロベリーチョコから爽やかな果実へ

香りにはストロベリーやプラム、タマリンドの印象があります。口に含むと、最初に広がるのはストロベリーチョコのような甘みと豊かなコク。この果実と甘みの組み合わせが、めちゃ美味しかったです。

その後、プラムやタマリンドを思わせる爽やかな酸味と香りが追いかけてきて、鼻に抜けていきます。ライトボディの赤ワインのようなフレーバーも感じました。

口あたりは非常に軽く、舌に雑味が残る感じはありませんでした。飲み込んだ後も、豊かな酸味と香りが鼻先に残ります。味の豊かさと軽い飲み口が一緒に楽しめるところが、ハイのよさでした。

シティ:深いベリー感と長く残る甘い余韻

ウガンダ アフリカンムーン ドンキーのシティ。花形の皿に盛った豆
ウガンダ アフリカンムーン ドンキー・シティ。

香りにはストロベリーに加えてブルーベリーやカシスの印象があります。ハイより酸味が穏やかになり、ベリー感が深まって、カシスリキュールのような芳醇な味わいに感じられました。

酸味が控えめになった分、苦みと甘みのバランスが引き立ち、落ち着いた大人の味わいに仕上がっています。口あたりの軽さは健在ですが、後味の響き方はハイローストとは対照的です。アフターテイストは舌の奥のほうにしっかりと留まり、甘い余韻が長く静かに続きます。

ウガンダ アフリカンムーン ドンキーのシティ。袋から広がった豆を近くから見た様子
シティの豆を近くから。

さらにシティローストの魅力は、カップの温度が下がって冷めてきたときにも現れます。温度が落ち着くにつれて、果実感のあるワインのようなフレーバーがいっそう際立って感じられるようになり、最初から最後まで表情の変化をゆったりと楽しむことができます。

エスプレッソとラテ:両方にミルクキャラメルの甘み

エスプレッソでは、ハイのカラメル感と、シティの濃厚なワインのような香りが印象的でした。ラテにすると、両方にミルクキャラメルを思わせるコクと甘みがあります。

ハイローストのエスプレッソとラテ

ハイのエスプレッソでは、カラメル感を強く感じました。

ラテにすると、大人のミルクキャラメルのようなフレーバーに。カッピングでのストロベリーチョコから、エスプレッソのカラメル、ラテのミルクキャラメルまで、甘みの印象を楽しめたのがハイです。

シティローストのエスプレッソとラテ

シティのエスプレッソは、濃厚なワインを思わせる香りとコク。カッピングでの芳醇さが、エスプレッソでも印象に残りました。

ラテにしても、個性と力強さはしっかり残っていました。ミルクキャラメルのようなコクと甘みが楽しめ、ミルクを加えても豆の存在感を味わいたい方に合いそうです。

どちらの焙煎を選ぶか

果実感と酸味の好み、楽しみたい余韻から選ぶと、ハイとシティの違いが分かりやすいです。

好み・楽しみたい味おすすめの焙煎
ストロベリーチョコの甘み、プラム・タマリンドの爽やかな酸味、鼻先に残る香りハイ
深いベリーとカシスリキュールの芳醇さ、穏やかな酸味、舌の奥の長い甘い余韻シティ

ラテのミルクキャラメルを思わせるコクと甘みは、両方で楽しめました。エスプレッソのカラメル感に惹かれるならハイ、濃厚なワインのような香りとミルクを加えても残る力強さが気になるならシティを選ぶのがよさそうです。

豆の情報と購入前の確認

購入を検討する前に確認しておきたい、豆の基本仕様は次のとおりです。

項目詳細
生産国ウガンダ
生産地域西部ルウェンゾリ山東麓
生産者バコンゾ族
標高1,900m
品種ニアサランド、ブギス、SL14、SL28
精製方法ナチュラル
乾燥方法天日乾燥/アフリカンベッド
規格A

ナチュラルの工程について詳しく知りたい方は、コーヒーの精製方法の解説も参考にしてください。

今回レビューした豆の購入先は珈琲問屋です。2026年10月9日時点の公式販売ページにおいて在庫あり(◎)となっており、ハイローストとシティローストのどちらも指定して注文できます。好みの味わいに合わせて焙煎を選んでみてください。

珈琲問屋で焙煎と販売状況を確認する

参考資料

ドンキーと実の運搬:生豆本舗の産地説明 。

この記事を書いた人

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元バリスタ・ホームバリスタ

複数のカフェ・喫茶店で働いた元バリスタ。社内バリスタコンテストへの出場、自宅でのカフェ開業、海外のカフェ巡りやSCAJへの参加を経験。いまは自宅でハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレス、エスプレッソを楽しみながら、豆の味や一杯の背景を探っています。

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