Coffee Days

ケニア マサイAAの味と特徴ハイとシティ、果実とスパイスの実飲レビュー

ケニア マサイAAで感じた果実とスパイスの香味を表すイメージ

ケニア マサイAAは、ケニア産のコーヒー豆の銘柄です。マサイはドーマン社が風味に合わせて原料を選びブレンドする銘柄名、AAは大粒の生豆に付くケニアの等級表示です。

珈琲問屋で購入したケニア マサイAAをハイとシティの2つの焙煎度で飲み比べたところ、ハイはパインやキウイ、ラズベリーのような明るい甘酸っぱさと長く続く香りが印象的でした。一方のシティは、メロンやマンゴーのような果実味のある甘みと丸い口あたり、そして心地よいスパイス感が楽しめます。

酸味・苦み・甘み・コクの点数は、どちらも同じでした。それでも、連想する果実や口あたり、香りの続き方には違いがあります。点数と味の言葉を合わせて、焙煎を選ぶ手がかりにしてみてください。

ケニア マサイAAとは?マサイとAAの意味

ケニア マサイAAという名称は、生産国、銘柄名、豆のサイズ等級の3つから成り立っています。

名称を生産国・ブランド名・サイズ等級に分解し、マサイの原料選別とブレンド、AA(スクリーン18)のサイズ分類を示すインフォグラフィック
表記意味
ケニア生産国
マサイドーマン社が風味を目指して原料を選びブレンドする銘柄名
AAスクリーン18の大粒の豆に付くサイズ等級

スクリーンとは、生豆の大きさをふるいにかけて分ける基準のことです。ケニアのAAは、スクリーン18に対応する大粒の区分です。

ハイとシティを味で比較

通常の香味の確認として、ハイとシティをカッピングで比較しました。

TASTE PROFILE

強さの輪郭を、重ねて見る。

ケニア マサイAAのハイとシティの味の強さ5点満点の強さ。中心0、外周5。ハイは実線と丸、シティは破線とひし形。全10点の数値は直後の表にあります。135酸味苦み甘みコク香り
● 実線:ハイ◆ 破線:シティ

5点満点で感じた味・香りの強さ。中心が0、外周が5です。

2つの実飲記録を重ねて表示。

項目ハイシティ
酸味33
苦み33
甘み33
コク44
香り43

カッピングで感じた強さとしては、酸味・苦み・甘みはどちらも3、コクはともに4で共通しています。香りの強さはハイが4、シティが3でした。

数値のバランスは非常に似ていますが、味わいの印象は異なります。ハイはパインやキウイのような爽やかな酸味と鼻に抜ける長い香りが際立ち、シティはメロンやマンゴーを思わせる甘みとスパイス感、角の取れた丸い口あたりが前面に出ます。数字だけでなく、具体的な果実味や余韻の違いが選び分けのポイントです。

ハイの味:パイン・キウイの酸味と長く続く香り

ケニア マサイAAのハイ。花形の皿に盛った豆
ケニア マサイAA・ハイ

豆の段階から、ナッツと花を思わせる香り

ハイは、豆の段階から香りがよく立ちました。ヘーゼルナッツやジャスミンを思わせる、ナッツと花の印象です。

カッピングで感じた酸味は、パインやキウイのよう。ラズベリーのような甘酸っぱさもあり、飲んだあとには心地よい甘みが残りました。酸味だけで終わらず、甘みにつながるところがいいです。

少しとろっとしているのに、後味はクリーン

口あたりには少しとろみがあります。一方で、舌に雑味が残る感じはなく、クリーンでした。

飲み込んだあと、甘酸っぱい香りが鼻にすっと抜け、その余韻が長く続きます。口に残る重さよりも、香りの続き方が印象的なハイでした。

ケニア マサイAAのハイ。袋から広がった豆を近くから見た様子
ケニア マサイAA・ハイの豆を近くから。

シティの味:メロン・マンゴーの甘みと丸い口あたり、スパイス

ケニア マサイAAのシティ。花形の皿に盛った豆
ケニア マサイAA・シティ

甘いスパイスと、ふくよかな果実味

シティの香りは、フェンネルやクローブのように甘くスパイシー。ハイの花やナッツとは違う方向です。

味には、メロンやマンゴーを思わせる果実味のある甘みを感じました。そこに、ふくよかなボディと心地よい苦みが重なります。ハイの甘酸っぱさと比べると、甘みと口あたりの丸さが印象に残る味わいでした。

口あたりは角が取れていて、後味にはキレがあります。こちらも舌に雑味を残す感じがなく、厚みがありながらクリーンに飲めました。

ケニア マサイAAのシティ。袋から広がった豆を近くから見た様子
ケニア マサイAA・シティの豆を近くから。

日を置くと、ブラックペッパーやアニスの印象も

シティは、エイジングが進むと苦みとコクが増して感じられました。ブラックペッパーやアニスのようなスパイシーな香りが際立ち、高貴な味わいへ変わっていったのも印象に残っています。

ハイのエスプレッソとラテ:カカオと華やかなチョコレート

ハイのエスプレッソは、ねっとりとした濃厚な口あたりでした。後味に感じたカカオのような甘みも、とても印象に残っています。

ラテにすると、華やかなチョコレートを思わせるフレーバーに。カッピングでのパインやキウイの印象から、ミルクを加えたときのチョコレートの印象まで楽しめたのが、今回のハイです。

どちらの焙煎を選ぶか

好みや飲み方に合わせた選び方の目安は次のとおりです。

好み・飲み方おすすめの焙煎
パインやキウイ、ラズベリーの甘酸っぱさ、華やかな香り、ラテでのチョコレート感を味わいたいハイ
メロンやマンゴーのような甘み、ふくよかなボディ、丸い口あたりやスパイス感を楽しみたいシティ

私なら、甘酸っぱい果実と長く続く香りを楽しみたいときはハイ。丸い甘みと口あたり、スパイスの香りが気になるときはシティを選びます。

カカオやナッツの香ばしい方向も比べたい方は、ブラジル ショコラのレビューも参考にしてみてください。

豆の情報と購入前の確認

ケニア マサイAAの主な仕様は次のとおりです。

項目内容
生産国ケニア
品種SL28、SL34
標高1,600〜2,000m
等級・スクリーンAA(スクリーン18)
精製方法ウォッシュド

2026年10月8日に確認した商品ページは在庫ありで、ハイとシティも選べました。在庫と焙煎の選択肢は、珈琲問屋の商品ページ で確認できます。

参考資料

マサイの銘柄と原料の選び方:ユーエスフーズのマサイAAの説明 。

AAとスクリーンの区分:ナイロビ・コーヒー取引所の等級説明 。

この記事を書いた人

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元バリスタ・ホームバリスタ

複数のカフェ・喫茶店で働いた元バリスタ。社内バリスタコンテストへの出場、自宅でのカフェ開業、海外のカフェ巡りやSCAJへの参加を経験。いまは自宅でハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレス、エスプレッソを楽しみながら、豆の味や一杯の背景を探っています。

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